おしがくノート

【No.331】東恩納 巧先生から学んだ3つのこと

🔸はじめに
今回は、東恩納巧先生から学んだ3つのことを紹介させていただきます。大学時代の野球部で出会い今もこうしておしがくで一緒に関われています。よっぽどのご縁であり、本当に嬉しいご縁だなと歳を重ねるごとにそう実感しています。

(1)安心感の持つ力
何があっても動じない。たくちゃんにはそんな雰囲気が大学時代からありました。僕が調子に乗って動き回っているときも、ケガや顧問の先生、先輩との人間関係で落ち込んでいるときも、いつも変わらない態度で接してくれました。たくちゃん自身もいい意味で適当さがあって、教育実習に遅刻した時も、酔っぱらって徹夜して始発で帰る時、電車のドアに顔を挟まれ一人乗れなかったときも、ターボライターで鼻が溶けた時も、死ぬほど爆笑するのと同時に「ああこんな人がいるんだ」と、不思議な安心感に包まれたのを覚えています。

僕が教員一年目でうまくいかず悩んでた時、電話で話していると、「酔っぱらって大事な初任給を全部忘れてきた」ことを、「高めの勉強した」と笑っていたのを聞いて、気持ちが本当に楽になりました。悩んだらたくちゃん、困ったらたくちゃんに連絡する。電話を切るときには、何とも言えない安心感が生まれてきて、不思議と大丈夫、そう思える自分がいて顔晴れたのを鮮明に記憶しています。安心感の持つ力に、重たかった気持ちが軽くなり、前を向くきっかけをくれました。

(2)信頼される幸せ
沖縄でのたくちゃんの結婚式に呼んでもらった。まだ大学卒業して間もない頃でした。めちゃめちゃな生き方をしてきた僕に、結婚式の友人代表のスピーチを依頼してくれました。引き受けた時は嬉しいくらいでしたが、結婚式が迫るにつれてその喜びがどんどん大きくなりました。僕を信頼してくれて、沖縄に呼んでくれたのだ。信頼してくれるから代表のスピーチを話すことになったのだと気が付くと、沖縄へと向かう飛行機の中で涙が溢れてきました。恥ずかしいことにスピーチ中も、嬉しくて嬉しくて感情が抑えられなくなり、途中泣きながら話したのを覚えています(笑)。

おしがくを開校してまだまだ先が見えない不安でいっぱいの中、おしがくに参加してくれました。そして、全然自信がなくて、なかなか声もかけづらい中で、おしがくの先生にも挑戦してくれ、新しく立ち上げた「おしがく独立コース」にも参加してれました。僕を信頼してくれているのが心に染みました。不安な時、大変な時、結果が出てない時にも関わらず、信頼してくれる人の心がどれほど勇気を与えてくれてどれほど励ましの力を与えてくれるか、身をもって感じました。だからこそ、自分も力をつけて、どんな人であっても、その人の良さ、魅力、素晴らしさに気づいて、信頼していける人間関係を築いていきます。

(3)なんくるないさ
同じ教員をしていた時、彼の子どもへの接し方を聞いた時に、ひそかに僕が勝手に感動したエピソード。小学校低学年の子ども。たくちゃんの前で思いきり転ぶ。痛いし恥ずかしいし泣き出す子どもに優しい笑顔で一言。「お~。上手に転んだね~」転び方がうまいねと褒めたと言うのです。すると子どもは泣き止んで、痛みも忘れるかのように驚いていたと言います。まったく思いもつかなかった声のかけ方に、同じ教員として「やられたー」と思うと同時に、心の底からたくちゃんを尊敬しました。子どもの暗くなろうとする心を明るく変えてしまう。それをさらっと何事もなかったかのように穏やかな表情と、優しいい声で包み込んでいく。先生として、人間としてすごいなーって今でも思っています。

最近たくちゃんがずっと続けている、stand.fmの「たくちゃんの、ちゃんと聞いちゃいけない話」の最後には、沖縄の方言の「なんくるないさ」という言葉がよく出てきます。何があっても「まあ死んでないからいっか」と、まさになんくるないさと自分も周りも、安心感と笑顔を広げてくれる存在。大事な時にはどんと構えてみんなに安心感を与えられるような人間になりたい。大学からの親友から、今でもそんないい影響を受けながら生きていられることがとても幸せです!

🔸これから
今回は、東恩納巧先生から学んだ3つの事。人間としての器を大きくするためにも、日常の小さなことに心を込めて、感謝の気持ちで過ごしていきます。教育者として、父親として、そして人間として、お互いに切磋琢磨していきたいです。そして、もっともっと目の前の人、もっともっと多くの人に喜んでいただける人間になって、出会えてよかったとお互いがますます思えるように人生を歩んでいきます^_^🌸