おしがくノート

【No.348】後藤勇太先生から学んだ事

🔸はじめに
今回は、私が世界一周中に偶然紹介してくださった方からのご縁で出会うことができた後藤勇太先生から学んだ3つのことを書かせていただきます。おしえるがっこうでも授業をしていただき、たくさんの気づきや学びを与えていただきました。今回は、私が今でも大切にしていることをご紹介させていただきます。

(1)教育者の情熱が子どもたちを無限に成長させる
勇太さんが運営するカンボジアの孤児院。とにかく子供たちがイキイキしていた。現地に行くまで思い描いていた孤児院というどこか暗いイメージを完全に覆されました。子どもたちは礼儀正しく、元気にあいさつし、温かく迎えてくれました。食事、洗濯、掃除などそれぞれが自立し、助け合いながら立派に過ごしていました。勉強にも前向きで、読み書きなどの勉強に加え、ワード、エクセル、フォトショップによる画像編集なども全員出来るようになていました。語学も、カンボジアのクメール語に加え、日本語、英語も話せる子がほとんどで、ネイティブレベルで話せる子もいて正直驚きました。中には高校生の年齢で7か国語を話せる子もいたのは衝撃を受けました。どんな環境であっても、どこまでも子どもたちの可能性を信じ、幸せな人生を歩むための方法を探し、身につけていく。教育者の情熱が見事に子どもたちの姿として実現されている事実を目の当たりにしました。教師こそ最大の教育環境である。まさにそれを実感しました。

(2)約束を守る
カンボジアで勇太さんに出会い、けんじさんの学校の学生たちに、できることがあれば喜んで何か協力させてくださいと話していただきました。その後私はインドネシアで世界一周を終え日本に帰国しました。帰国して教員に復職し、担当したクラスの生徒のためだけに特別授業をしに来ていただけました。わずか1日の出会い。それにもかかわらず、カンボジアで交わした何気ない約束を本当守ってくださった勇太さんに感動しました。

NYにある国連本部での会議にカンボジアを代表して参加されたり、日本のテレビで特集されたり、目覚ましいご活躍をされていましたが、目の前の小さな約束をきちんと守る。誠実な姿がとても印象に残っています。どれだけ活動が忙しくなったり、偉くなったり、組織が大きくなっていっても、約束を守れる人間でありたいと思います。守れない約束はしない。約束したことは必ず実現する。もう一度、原点に返り大切にしていきます。

(3)家族を大切にする心
子どもたちの親として、どこまでも子供たちの幸せを願い、孤児院を運営される勇太さんですが、何度も訪れる困難にも負けず、今も運営を継続されています。コロナになり、日本へ帰国をせざるを得なくなった中でも、孤児院を継続するためにも新しい仕事に挑戦されています。様々な家庭環境の中、事情があり孤児院で生活する子どもたちを、本物の自分の子どもたちをして育てていく勇太さん。場所は離れていても心は離さず今もカンボジアの大家族のお父さんとして奮闘される日々。

行動の根底にあるのは「家族のため」。そんな思いを私は感じます。ご自身の家族だけでなく、カンボジアの家族も同じように大切にされ、一生応援していく決意を感じます。ご自身が子どもの時、今日からうちにはお父さんはいないよと、お母さんから話があり、様々なご苦労があったと思います。苦しんだからこそ、誰よりも家族の大切さがわかる。家族を大切にしたい、そんな愛情に溢れているのではないでしょうか。親として、教育者として、人間として、私もあらためて家族を大切にしていこうと決意しました。

🔸これから
コロナ禍がいまだ終わる気配がなく、ますます時代の変化も激しさを増しています。そんな中だからこそ、人間としての原点に立ち返る必要性を感じました。素晴らしい出会いと学びに感謝しております!ほんとうにありがとうございました!勇太さんから学んだ3つのことを私も大切にし、どこまでいっても、人間性を磨く以外にないとの思いで、これからも日々挑戦して参ります^ ^🌸