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元教員の私が、現役教員に伝えたい一つのこと

元教員の私が、現役教員に伝えたい一つのこと

🔸この記事を書いた、私が運営する「おしえるがっこう」

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元教員の私が、現役教員に伝えたい一つのこと

教員以外のコミュニティに入ること

はじめに

私は、教員のみなさんには、ぜひ教員以外のコミュニティに入ることをお勧めします。教員から離れたからこそ気づける視点があります。私自身、今でも学校が大好きですし、自分を育ててくれた学校の先生、子どもたちに本当に感謝しています。自分の経験を少しでも役立てたい思いで書いております。私が運営する「おしえるがっこう」もお薦めのコミュニティですが、もちろん別のコミュニティでも読んでいただける方に合う場所でしたらどこであってもいいと思います。その理由も含め、何か一つでもご参考にしていただけたら嬉しいです。

人生100年時代、先生ご自身の生き方を見つけるため

私は、長い人生を見据え、教員以外のコミュニティに関わることをお勧めします。自分の体験からも、できれば複数がいいと感じています。なぜなら、多様な生き方に触れ、自分が目指したい人生に気づくことができる可能性を大きく高められるからです。

一般的に今の時代、教員を定年退職してからも、何十年と人生は続くことが増えてきました。世の中を見ても、定年退職後、楽しく充実した人生を送っている人もいます。しかし、ただただ暇を持て余し、なんとなく無駄に時間を過ごす年配の方を見かけることは少なくないのではないでしょうか。私は40歳で公立学校を退職し、今は個人事業主として仕事をしています。ビジネスとしては発展途上の段階ですが、それでも毎日とても楽しく、充実した日々を過ごしています。この仕事を通して、さまざまなコミュニティに関わり、仕事、遊び、食事を楽しむなど、60歳を過ぎても人生を楽しめるイメージがあります。

仕事をするにしても、今の仕事だけでなく、少しずつバリエーションを変え、働き方や仕事の仕方も変化、対応させています。また、趣味や遊びも、様々なコミュニティでの出会いのおかげでやりたいことが尽きません。また、いろんな人との食事を楽しむこともできるようになり、会いたい人、行きたい場所、やりたいことに溢れているおかげで、気持ちにも張りがあり日々、充実感で満ち溢れています。教員時代同様、悩みはもちろんありますが、自分で選んだ道なので、そういう意味でも前向きに過ごせる部分にとても感謝できています。

現役の先生方が、ご自身の意志で決め、今の仕事に打ち込むことは大賛成です。しかし、そこだけに属するのは、先生自身の幸せな人生の可能性を狭めてしまいます。仕事でも趣味でも自分がやりたいこと、役に立てること、楽しめることなどを見つけ、人生100年時代、一度きりの人生をよりよく生きるためにも教員以外のコミュニティに所属することを強くお勧めします!

劇的な社会変化に対応するため

この劇的な社会の変化は、学校の中だけで生きていては対応できなくなると私は感じています。先日、ある高校の教員の方とお話させていただく機会がありました。プライベートな時間だったのですが、話の内容がほとんど学校の中でのお話でした。これはいいとか悪いとかを言いたいのではなく、社会の変化に気づいていないように感じてしまったのです。

小さなもので言えば、使われているアプリ。わかりやすいもので言えばZoomやslack。これを書いている中でもどんどん新しいものが誕生し、あっという間に更新されていきます。働き方、生き方なども同様。今までは定年退職が当たり前でした。その後、年金でのんびり過ごすというのが定番でしたが、それも完全に昔の話になろうとしています。

この変化に対応し、幸せに生きていくためには、様々な価値観に触れ、自分が何に喜び、楽しみ、幸せを感じるのか。その感性を磨いていかなくてはなりません。一つの場所で生活していたり、限られた人間関係の中で生きていると、その感性が鈍っていきます。しいては五感や感動する心もしぼんでいってしまうと私は感じています。この劇的な社会変化に対応するためにも、教員以外の複数のコミュニティに意識的に触れることをお勧めします。

先生のため、子どもたちのため、社会のためになる

教員であるみなさんが、様々なコミュニティに触れ、いろいろな生き方、働き方や価値観に触れていくことで、他者理解、生徒理解はより深まるでしょう。また、「先生は社会を知らない」と世間から言われますが、そういった部分も少なからず解消できると思います。

先生の五感と共に感性が磨かれていくことで、楽しむ心、感動する心が育っていきます。子どもたちにとって一番の教育環境である先生が、自分らしく元気に人生を楽しんでいること自体が、なによりの教育につながるはずです。

先生がいろいろな価値観を理解し、現役教師としてますます励んでいくことはもちろん、転職、退職を含め、様々な生き方を実践していくことが、教員という仕事をますます多様なものに進化させていきます。それは現役の教員の可能性を広げ、磨いていくことにつながるはずです。また、教員を目指す子どもたちにとっても嬉しいことであり、先生にとっても嬉しいことであり、社会全体にとっても嬉しいことではないでしょうか。なぜなら先生がイキイキと生活することが大切だと、私は猛烈に思うからです。教員であるみなさんが、様々なコミュニティを経験し、多様な人間の中でもまれ、磨かれていく中で、自分らしく生きる感覚が身についていく。それが、みなさんにとってのサステナブルな幸せの実現に通じていくと私は確信しています。

おわりに

教師こそ、最大の教育環境であります。だからこそ、先生自身が様々なコミュニティを経験し、多様な生き方、価値観、人間に触れ、交流していくことで、この激動の時代を生き生きと楽しんで生きていただきたいと願っております。学校に育てていただいた感謝の気持ちを込めて、今回自分なりに精一杯お伝えさせていただきました。何か少しでもお役に立てたら幸いです🌸

 

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