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高校野球の常識を疑え~まずは1試合練習試合を生徒たちで組んでみる提案⚾~

高校野球の常識を疑え~まずは1試合練習試合を生徒たちで組んでみる提案⚾~

高校野球の常識を疑え~まずは1試合練習試合を生徒たちで組んでみる提案⚾~

 

僕は度肝を抜かれた。

 

オーストラリアのスポーツの次元の高さ。

 

痛烈に打ちのめされた。

 

同時に日本にもこの視点を組み込んでアレンジして取り入れたい。興奮してその気持ちが抑えられなかった。

 

最初に行ったブリスベンでは、サイクリングやジョグする人の多さに驚いた。オランダの自転車もスゴかったがオーストラリアも驚かされた。

 

休日の公園では、朝からさらに驚かされた。
子供から大人までものすごい数の人たちが、自分の好きなスポーツををあたり前のように楽しんでいた。

 

そんな中、大変お世話になりそして心から尊敬している先生からオーストラリアのあるご家庭を紹介していただいた。

 

そして、オーストラリアで実際にご自宅に何度も招待してもらいました。

 

この旅の中でも、僕にとって忘れられない大切な思い出の1つ。

 

その方とオーストラリアの高校に通う娘さんから、実際の体育の内容を教えてもらいました。

本当に衝撃を受けました。

 

『生きる力を育てるレベルが違う』

 

圧倒的な差を感じ、痛烈に衝撃を受けました。同時に、自分が目指したいものの大きなヒントをもらった気がして興奮がおさまらなかったのを覚えています。

 

例えば、10日程の誰もいないような大自然の中でのキャンプ。その時の映像を見せてもらった。

 

自分たちで企画書を作らせ、考えられるリスクを全て書き出させる。その対策を一つ一つ書かせリスクマネジメントを自分たちでやらせる。

 

出来上がった企画書を先生が添削し、漏れのないように何度もやり取りし完成させる。

 

そして、水や食料の調達、食事や寝床、テントづくりなどまで全部自分たちでやっていた。先生は帯同するが一緒に楽しんでいた。

 

他の種目でもこういうエッセンスを含んだ教育がされていることが伝わってきた。

 

自分にも、そして日本の子どもたちにも身につけさせてあげたい、本当の意味での

 

『生きる力』

 

その必要性を強烈に感じました。

 

『スポーツでこそ、生きる力は育める』

 

前置きが長くなりましたが、ここから本題です。

 

日本の国民的スポーツの1つ高校野球。

 

私が伝えたい対象は
『やる気を上げたい』
『主体的に取り組ませたい』

そういう指導者や高校球児に1つ提案させていただきます。

 

『練習試合を自分たちで組ませてみる』

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(1)高校野球の常識を疑え

日本の高校野球では、

『練習試合は先生が決める』

これが常識。

 

これを疑ってみた。

 

『なぜ生徒が練習試合を決めないのか?』

 

無限のメリットが浮かんできた。

 

絶対にやってみる価値はある。

 

(2)生徒だけで対戦チームを決める※3つまで

ミーティングでもいい。

忙しい学校なら学校や練習の昼ご飯の時に

練習試合をやってみたい学校を考えさせる。

 

できるだけ好き勝手に話した方がいい。

 

できるだけ多くの生徒が意見した方がいい。

 

身近なライバル校でもいい。

 

都道府県内の名門校でもいい。

 

全国屈指の名門校でもいい。

 

考えただけでワクワクする。

 

そこに大人は必要ない。

 

(3)依頼の作戦を立てる

実際に候補の学校が決まったら

 

『依頼の作戦を立てる』

 

相手学校の誰に依頼するのか。

知り合いの選手?キャプテン?

相手校の監督、部長?それとも学校長?

 

メール?手紙?電話?それとも直談判?

 

手紙なら誰が書く?キャプテン?全員?

電話なら誰かける?

直談判なら誰がいくの?アポはどう取る?

 

アイデアは無限だ。

 

子どもの遊びの作戦会議。

 

これほど面白いものはない。

 

楽しくて、面白くて、子どものように夢中になる。そんな時こそぐんぐん伸びていく。

 

(4)実行する

みんなで立てた作戦を実行する。

 

失敗するかもしれない。

叱られるかもしれない。

 

だからこそいい!!

 

スリルがある方が面白い。

リスクがある方が面白い。

 

失敗なんかすればいい。

挑戦させてあげればいい。

 

幸福は勝ち取るものだ。

 

大人も子どももそれは同じ。

 

自分たちで勝ち取ったものだから楽しい。

自分たちで勝ち取ったものだから大事にする。

これは否定のしようがない。

 

万が一、よっぽどないが、本当に万が一、

『生徒にこんなことさせて失礼だ』とか、もしくは叱られたなら、何かいけないのかちゃんと納得するまで聞けばいい。

 

それもまた勉強。挑戦したなら必ず学ぶことの方がはるかに大きい。

 

挑戦した時点で失敗なんか存在しない。

 

それでも、何かあるなら顧問が謝ればいい。

そこは、大人が責任を取ればいい。

挑戦する人間が傷つくようなことがあるなら大人が守ってあげればいい。

 

上に立つ人間のやることは3つ。

助けを求めてきたら手を差しのべること。

必要なら挑戦する背中を押してあげること。

何かあれば生徒たちの全責任を取ること。

 

そうすればきっと、挑戦を恐れない人間に育っていく。自分もそんな人間に近づいていきたい。

 

高校野球の主人公は生徒だ。

 

そして生徒は、一人の立派な人間だ。

 

(5)期待できる効果

自分たちで勝ち取った練習試合。

先生が決めた練習試合とはひと味もふた味も違う。

 

『やる気がちがう』

『主体性がちがう』

『積極性がちがう』

 

その分きっと学ぶことも圧倒的に多くなる。

 

試合後のミーティングも、その日の手応え、課題、その後の練習の取り組みも変化する可能性は高い。

 

練習試合を組んでくださる先生への気づきはきっと多くのプラスをもたらすはずだ。

 

行くための手段も、親や先生を頼らない。

歩きや自転車、電車やバスでもいいだろう。

自分でできることを増やせばいい。

親への気づきも生まれるでしょう。

 

遠方になるならおこづかいを貯めるなり、場合によってはそのためのアルバイトも、理解を得られるなら大賛成だ。

 

やりたいことのためにお金を使う。

 

ただただ何となく、むやみに将来に貯金するなんかより、よっぽど有意義なお金の使い方だ。

お金の使い方は生きる上でも重要だ。

 

最初は練習試合を1つ組むだけ。

 

もし、自分たちで組んでみたい気持ちがわいてきたら、2つ目、3つ目とやらせてあげればいい。

 

最後は大人がいなくてもいいように。

一人立ちできるように。

自分で人生を切り開いていけるように。

 

それが指導者のやること。

 

(6)生きる力

(大学推薦入試、就職試験、国際社会に対応)

『自分たちで練習試合組んでました』

主体的に取り組んできたなら、語れることは山ほどあるだろう。

 

自己PRにも書ける。

面接でも十分使える。

大学推薦入試、就職試験でも使える。

 

そして、そんな次元をはるかに飛び越して

生きていく上で本当に大切な力。

『本物の生きる力』になっていく。

 

最初の一歩は小さくていい。

 

0と1とは天と地の差がある。

 

たった1度の練習試合の経験から、大きな成長は始まる。

 

子どもたちの心に種を撒こう。

 

(7)最後に

『幸福は勝ち取るものだ』

今日、久しぶりに高校野球の練習を見てそう感じました。

 

日本の高校球児、指導者ともに主体的に楽しく成長してもらいたい。

 

今回は、そんな願いを込めて。

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