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【特別寄稿】『おしえるがっこう』クラウドファンディングについて🌸

【特別寄稿】『おしえるがっこう』クラウドファンディングについて🌸

はじめに

今回も、寄稿記事をご紹介させていただきます。

『おしえるがっこう』のクラウドファンディングでスタッフ参加のリターンとして記事を書いてくださり、筆者の視点からご意見を書いていただけました!

こうして応援していただけることを励みに、一歩ずつ前進していきます!

☆以下、本文となります。

『クラウドファンディング』(crowdfunding)とは

 

「群衆」(crowd)と「資金調達」(funding)を組み合わせた造語です。インターネット経由にて、自分の夢を発信することで、その想いや活動に共感し、応援してくれる人から、資金を募る仕組みです。

「ドキュメンタリー映画を製作したい」「これまでにない製品を開発したい」「新たな施設を作りたい」……これまでに、多くの人がこの仕組みを使って、自身の夢を実現させてきました。

しかし、日本のクラウドファンディングの平均的な成功率は30%と言われています。プロジェクトを立ち上げても、頓挫してしまうものが半数以上を占めるのです。

今回のけんじお兄さんのプロジェクトは「『おしえるがっこう』を開校する」というものでした。
→「おしえるがっこう」の詳細はこちら

開校に向け、リフォーム費用や備品購入費用など、多額の資金が必要になります。彼が2回目のプロジェクトで掲げた金額は1回目の5倍になりました。「人生をかけている」プロジェクトだからこそ、不安や恐怖が彼を襲います。

そんな気持ちを乗り越えて、彼は160人もの支援を得て、達成率118%の大成功を収めるのです。なぜ、彼のプロジェクトは多くの人の心を捉えることができたのでしょうか?
その要因は大きく3つあります。

1つ目は「これまでに積み上げてきた信頼の土台があった」ことです。

彼はいつも目の前の一人のために全力を尽くすことができる人です。

私も彼とのこんなエピソードがあります。私は10年ほど前、仕事のトラブルから鬱になり、岐阜の実家に数か月間、引き籠っていたことがありました。そのことを知った彼は、平日に多忙な合間をぬって、片道1時間半以上かけて私の家まで来てくれたのです。そして、ゆっくりと時間をかけて、私のとりとめのない話を聞いてくれました。

彼は教員であったけれども、目の前の人と向き合うとき、上から目線になることは決してありません。生徒であっても、後輩であっても、同じ目線で向き合い、相手のことを尊重してくれます。そうした相手との揺るぎない「信頼」を、おはじきを積み上げるように、彼は一つずつ地道に築き上げてきました。

だからこそ、今回、彼がプロジェクトを立ち上げたときに、「プロジェクトを応援したい」以上に「けんじお兄さんを応援したい」という気持ちになったのだと思います。

2つ目は「常に『夢』を発信し続けた」ことです。

けんじお兄さんは人と会うたびに、目を輝かせながら、『おしえるがっこう』の夢を語りました。自身の講演会でも、力強く開校に向けた熱い想いを伝えました。ブログやFacebookでも、日々の葛藤を綴りました。

https://youtu.be/W3RNJYA9Y0U

さらにYou tuber デビューをすることで、まだ見ぬ画面の向こう相手に向けて、その魅力を訴えました。
そのときの心境を彼はこんなふうに述べています。

「どれだけ伝わるか、どれだけ理解していただけるか、
それは相手が決めることなのでわからない。だけど、最大限できることはやりきりたい。」

自分自身のプロジェクトに自信と誇りを持って、その想いを真っ直ぐに伝えること……当たり前のことを愚直に続けたからこそ、その想いをさらに広げようと思う仲間が一人、また一人と増え、大きな環へと広がっていったのだと思います。

3つ目は「奇跡への期待感が高まった」ことです。


このプロジェクトと時を同じくして、けんじお兄さんは一つの夢を叶えました。
それは「タンザニアの高校生であるアリ君を日本へ招待し、プロ野球選手になるという夢のお手伝いをする」ということです。

→アリ君のお話はこちら

https://youtu.be/OYincjTiCwY

 

☆『喝』で有名な張本勲さんと一緒に

 

アリ君の日本滞在は、「奇跡」と「感動」の連続でした。

「35時間を超える長いフライトを経ての那覇空港での再会」
「アリ君の挑戦に真心で応えてくださった日本ハムの栗山監督」


「大好きな中田選手から、試合用バッドのサプライズプレゼント」
「高校野球部でのお別れセレモニーの涙」
心温まるエピソードがFacebookで共有されました。

ここから「けんじお兄さんなら、これからも奇跡を見せてくれるに違いない」
そんな期待感が高まったのです。

この段階で、プロジェクト終了まで残り1週間、達成率は45%でした。

「個人が学校を作るなんて、できるのだろうか?」「一人が動いたからといって、新しい教育が生まれるものだろうか?」「先生がお金を払うシステムで、収支が成り立つのだろうか?」……そんな懐疑的な目で傍観していた人もいたことでしょう。

しかし一方で、誰しもがどこかで「希望を抱きたい」「奇跡を信じたい」という、相反する気持ちを抱いているのも事実です。アリ君の夢をお手伝いする彼の姿は、そんな迷っている人の背中を押すきっかけになったのだと思います。

 

そして、再び「奇跡」は起きます。ラスト1週間で達成率は45%から118%へとなり、支援者は65名から160名に達します。まるでドラマのような大逆転劇でした。
さて、この文章の中には、「夢」「奇跡」という言葉が何度も登場します。

「夢を叶えること」
「奇跡を起こすこと」

それは決して絵空事ではなくて、目の前の一人ひとりと真摯に向き合いながら、自分のビジョンを真っすぐに語り続け、できることを一つずつ形にしていく……その延長線上にあるものだということを、けんじお兄さんのクラウドファンディングは、私たちに教えてくれます。

 

【今回の記事を書いてくださった方のご紹介🌸】

松岡敦子さま

僕の大切な大切な友人✨

 

過去の略歴

Benesse

LCA国際小学校

Kingham Hill School(イギリスの中高一貫校)

表現教育への深い愛情と人情に溢れた

とってもステキな方です^_^✨

☆以前、この記事を書いてくださった方でもあります!

*「けんじお兄さん」について知りたいかたはこちら

※『おしえるがっこう』開校に寄せて