過去の雑記

父を病院へ🌸

夏に続き、父の体調が崩れた。

朝、父は自分で病院へ定期検診に行こうと車を運転しようとした所、頭がフラフラしたよう。

朝だけで3回ほど、頭がふらついた。

自分で異変を感じて、僕に電話をくれた。

 

顔色のよくない父が車の横で立ち尽くしている。

地元で通いつけの病院へ。

 

病院の玄関まで送ってくれればいい。

帰りは自分で帰ると言う。

 

昔ならその父の言葉を鵜呑みにして、自分は別の用事があればそちらへ行ってたと思う。日に日に弱っていく父の姿に不安を感じていた矢先だったので、病院で今付き添っている。

 

待ち時間が長く感じるのと共に、今の感情を記録したい。あとは、気を紛らわせる意味もある。

 

コンタクトもつける前で、メガネに寝癖、サンダルで来たから少し恥ずかしさもでてきた。

 

病院でまた頭がフラフラし、歩くと危ないので車イスをお願いする。嫌がるだろうから車イスは少しためらったけど、父の健康や命の方が大事なのはあたりまえだから親父を納得させた。

 

ベッドで横になる。尿検査と血液検査をする。病院ならあたりまえの検査だけど、トイレに行けなかった。ベッドで尿瓶に父親の尿を採る。背中をさすりながら尿瓶を持つ。

 

医者でも専門家でもありませんが、色もにおいも直感的によくない気がしました。

 

背中が痛いという。さすってくれないかと言う。もちろんさする。少し押して欲しいという。もちろん押してあげる。力加減を確認する。楽になると父が少し喜んでいた。

 

ここ最近の、小さな違和感がよみがえってくる。玄関の段差に、小さな板が置いてあったこと。きっと階段を一段昇るのが大変だから置いたのだと気になっていた。

 

少し顔がやつれ、顔色がよくない。少し元気がないなと感じていたこと。梅の鉢を運んで入れ替えて欲しいと僕に頼んで来たので、もちろん喜んでやってあげた。

いつも文句や命令しかしないから、親切してもいやな気持ちになるんだろうなと思いながらも、育ててくれた親なんだし、喜んでやってあげたいと自分に言い聞かせてる所もあった。

手伝ったあと、「さんきゅ」と小さな声で言ったのを僕は聞き逃さなかった。僕が42年生きてきて、初めて親父に言われた感謝の言葉。一度でもいいから言われたいとずっと思っていたから。

 

小さな違和感たちが、ここにつながってるように感じる。

 

人生には終わりがある。

 

この瞬間、瞬間に、僕は父から大事なことを教わってるように思う。

 

死ぬほど不器用同士だが父との時間を大切にしたい🌸

 

【余談】

兄が仕事を切り上げ、かけつけてくれた。父は僕には話さなかったが、僕が背中をさすったことをスゴく喜んでくれてたと兄から伝わって聞いた。

 

やっと家族らしい体験ができてきた気がする。素直に嬉しかった。また気持ちは変わることもあるし、波もあると思う。

それでもやっぱり、一番お世話になった親には、思いきり喜んでもらえるような、僕にできる精一杯の親孝行がしたい。読んでくださってる方も、ぜひご一緒に親孝行を🌸