過去の雑記

これから教員を目指す高校生や大学生にお勧めしたい日本の大学4選!

これから教員を目指す高校生や大学生にお勧めしたい日本の大学4選!

現在、今後の進路として教員になることを考えている高校生の方や大学生の方がいらっしゃると思います。

そして、その中には教員に相応しい素養を身に着けるには、最適な教育学部に進学または転学したいと検討している方がいらっしゃると思います。

ですが、教育学部と一口に言っても、身に着けられるものや特徴は各大学毎に異なってきます。

そこで、今回はおすすめの教育学部のある大学をご紹介したいと思います

教員になるには

まずは教員になるにはどうしたら良いのかを簡単に説明させていただきます。

小中高、各学校で教員として働くのに必要なステップとしては

I.教員免許の取得

II.採用試験に合格する

となっています。

「教員免許の取得」の方法

短大、大学、大学院などで教職課程を履修し、単位認定されれば教員免許を取得できます。通信制大学でも同様に取得することが可能です。

もう少し掘り下げると

短大・・・小中校で勤務するのに必要な教員免許を取得可能(高校は取得不可)

大学・・・小中高各学校で勤務するのに必要な教員免許を取得可能

大学院・・・小中高各学校で勤務するのに必要免許を取得可能

となっています。

採用試験に関しては、公立で働くか私立で働くかで採用試験も異なってきます。

公立校で働くには、自治体ごとに設置された教育委員会によって行われる教員採用試験に合格する必要があります。

一方で、私立校で働く場合は、筆記試験、面接、模擬授業などの選考方法に合格することが必要となります。

教育学部の概要

次に、教育学部とはどういったものなのか具体的に解説していきたいと思います。

教育学部には「教育学系学部」「教員養成系学部」の二つのタイプがあります。

教育学系学部とは教育学という学問の理解を深めるための学部です。

教育学というのは、教育の本質とはどういったものか、今日に至るまで教育というのはどのような歴史を持つのか、なぜ教育が必要なのか、他にもどういった手法、制度があるのか、つまり教育に関する総合的な知識を追求するための学問です。

教員養成系学部は、自分が担当する科目の専門的知識及び、教育心理学、生徒指導、子どもの発達に関する知識といった、専門的知識や教育に関する実践的な技術を学び、教員を勤めることを目指すための学部です。

教育学系学部も教員養成系学部も教育学部一つに纏められているので、自分が進学することを考えている大学の教育学部がどちらのタイプに属しているのか、前もって調べておくことが必要といえます。

おすすめの教育学部がある大学

次に、おすすめの教育学部のある各大学の特徴を踏まえて四つ紹介させていただきます。

①大阪教育大学

まず最初に紹介する大学は、大阪教育大学です。

こちらの大学の教育学部は、教員養成系学部で、教員になるための知識を4年間徹底的に学ぶことができます。

教育学部がある大学というよりは大学自体が教育に特化している大学であるといえます。

教員に関する知識だけでなく、大学四年次で行われる教育実習より早い段階で行われる、現役の教員の仕事を手伝う「学校インターンシップ」というカリキュラムもあり、実地的な経験を積むことができます。

こちらの大学の教員採用率は非常に高く、平成30年においては、561名が教員を志望したのですが、その97.5パーセントが教員に就職しました。

それだけ手厚いサポートや専門的な知識を学生たちに授けているということをこの教員採用率が証明しているということです。

入試倍率や偏差値は、一般的なレベルではありますが、真剣に教員になることを志望している方にとってはうってつけの大学と言えるでしょう。

②愛知教育大学

こちらの愛知教育大学の学部も主に教員養成系で、2018年2月の時点で、正規の教員就職率が8年間全国1位を達成しており、「教育の総合大学」として、幼稚園から大学教員まで対応できるプロフェッショナルな教員養成を目標としています。

大阪教育大学と同様に、こちらの大学も教育に特化した大学です。

愛知教育大学はそういったプロフェッショナルな教員養成を目標とする背景もあって、グループワーク、アクティブラーニング、現場での経験を取り入れており、学生たちが能動的に学習することが必要となります。

キャリア面でのサポートも充実しており、教員採用試験の面接対策や小論文の対策なども万全の状態で受験することができます。

③お茶の水女子大学 (文教育学部 人間社会科学科)

次に紹介するのはお茶の水女子大学の文教育学部の人間社会科学科です。

文教育学部というのは、人文科学と教育学部のハイブリッドといえる学部で、

・人文科学科
・人間社会科学科
・言語文化学科
・芸術・表現行動学科

これら四つの学科から成ります。

これらの学科で教育を学べるのは人間社会科学科です。

こちらの人間社会学科は少人数の学科ということもあってか、他学部、他学科のカリキュラムを、比較的自由に履修することが可能です。

また、少人数であるので、主体的に講義に参加でき、教授との距離も近くなるので、自分が学んでいることに対して理解を深めることができます。

教育学が専攻ではありますが、教育学はもちろん、他の学問も学ぶことができます。

教員に必要な知識だけでなく、多様な知識や価値観を持った教員になりたい!という方はこちらの大学を目指してみるのはいかがでしょうか?

④早稲田大学

最後に紹介する大学は早稲田大学です。

こちらの大学の教育学部は文系理系の七学科から成っており、それぞれの学科はそれぞれの分野の教育学に特化しています。

早い段階からゼミの前身であるプレゼミが開催され、グループワーク形式の講義が多いということもあり、学生が主体的に講義に参加することを求める傾向があります。

また、早稲田大学自体がそうですが、他学部、他学科のカリキュラムを履修することができ、ゼミも多様性に富んでおり、自分が本当に学びたいものを学びやすいと言えます。

最後に、早稲田大学の教育学部に入学する学生は必ずしも教員を目指して入学するわけではなく、教育学を学ぶために入学する学生もいます。

まとめ

進学したい教育系の大学を決めるにあたって、偏差値や教員採用率は確かに重要視すべき点ではあります。

しかしながら、自分が進みたい大学が自分にふさわしい環境か、自分が本当に学びたいことが学べるのか、ということも重要視する必要があります。

教員に必要な専門的な知識を学ぶためには、教育学部に進学するのは確かに理にかなってはいます。

しかし、もし、従来の教育より広い視野を持った教員になりたいのであれば、教育学系学部及び教員養成系学部で得られる知識だけに意識を向けるのではなく、たとえば社会学や哲学等の他の学問にも視野を広げてみてはいかがでしょうか?

そういった面では、今回紹介したお茶の水女子大学や早稲田大学のような柔軟な学び方ができる大学がお勧めと言えます。

最後に、大学に入学してそこで満足するのではなく、入学してからどのように学んでいくのかも考えていく必要があります。

今回の記事が、進学先、転学先を決めるのに少しでも参考になれば幸いです。