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男性教員の育休取得をめぐる現状と、「イクメン」になるメリットについて解説します!

男性教員の育休取得をめぐる現状と、「イクメン」になるメリットについて解説します!

育児に積極的に参加する男性のことを表す「イクメン」という言葉をよく耳にします。
男性の育児参加への意識の高まりとともに、育休を取得したいという男性教員も増えています。
政府も男性の育休取得推進を目指していますが、現状はどうなっているのでしょう?
この記事では、男性教員の育休取得をめぐる現状、「イクメン」になるメリットについて解説したいと思います。

 

男性の育休取得をめぐる現状

ある記事によると、統計学的には男性が育児休暇を取得する割合は3%なんだそうです。
半年以上取るケースとなると、そこからさらに3%ほどになるんだそうです。男性が育休を取得するというのはかなり珍しいケースと言えるでしょう。政府は2020年までに男性の育児休暇取得率を13%にするという目標を掲げていますので、まだまだ低い数値にとどまっているのが現状と言えます。

一方で、育児休暇を取得したいと考える男性は増えているようです。
ある記事によると、7割近くの男性が将来育休を取得したいと考えていることがわかっています。
数字に表れないところで、男性の育児参加への意識は確実に高まっています。男性の育休取得にはどんなメリット/デメリットがあるのでしょう?以下で詳しくご紹介します。

男性が育休を取得するメリット

男性が育休を取得するメリットには、次のようなものが考えられます。
1つずつ見ていきましょう。

① 夫婦の絆が深まる

女性が一人で子育てを担うのは、不安でいっぱいです。
そんな時、育休を取得したパパがそばにいてくれると、ママや赤ちゃんにとってとても心強いです。
育児の大変さをパパが身をもって体験することで、ママのことをより深く理解できるようになります。

② パパが子供の成長を間近で感じられる

間近で赤ちゃんの成長を見届けられるママと違って、パパは仕事から帰ってからしか赤ちゃんを見ることが出来ません。男性が育休を取ることで、赤ちゃんの成長(首がすわる、ハイハイが出来る、言葉をしゃべるようになるなど)を感じられるようになります。

③ 育児給付金を多くもらえる

● 給付金の受け取りを2ヶ月延長できる
● 給付率67%が最大1年間続く
● パパが2回に分けて育休取得できる

育児給付金を多くもらうには、夫婦で育休期間を調整することがポイント。
男性にも積極的に育児に参加してもらうために、政府が夫婦で利用できる制度を設けています。詳しい説明は省略しますが、ぜひ夫婦で利用できる育休制度について調べてみてください。

詳しい説明はこちら

④ 社会保険料や年金保険料が免除される

育休中は給料が出ないので、その期間中の健康保険、厚生年金保険料は免除されます。
免除を受けても、将来支払われる年金額を計算する際は、保険料を納めた期間として扱われます。
健康保険や厚生年金の保険料は、給料によって金額が決定するので、収入の多い人ほど高い節約効果を実感できますよ!

男性が育休を取得するデメリット

男性の育休取得については次のようなデメリットも考えられます。

● 収入が減る
● 同僚の仕事の負担が増える
● 男性の育児参加に対する嫌がらせ(パタハラ)が発生するケースがある

こうした事情を考えると、男性が育休を取得するには、職場の理解やフォローが欠かせないことがわかります。職場の理解を得るためには、男性が育休を取得したいという意向を明確に伝えることです。
しかしながら上司の世代の方は「子育ては女性がするもの」という価値観を持っている場合が少なくありません。職場によって違いますが、男性の育児休暇取得をおいそれと認めてもらえない風土が根強く残っています。職場外の有識者や育休取得経験者に相談するなどして、何とか打開策を見出したいところですね。

理想のパパ像とは?(まとめ)

男性の育休取得をめぐる現状や、メリット/デメリットについてご紹介しました。特に教員の場合はこなす仕事量が多い中で、男性が育児休暇を取得するというのは勇気がいることかもしれません。しかし、男性が育児を経験するということは、先述したようにメリットも多いです。
デメリットについても、育児休業の仕組みや制度について理解を深めることで解決する場合があります。
メリットを最大限に活かし、デメリットを最小限に抑えるには、利用できる制度は利用する、働きながら育児に参加できるような方法を模索するなど、工夫が必要だと思います。せっかく育児に参加するのですから、子育てを特別なことと考えずに、ご自身の家庭の状況や仕事・職場の状況に合った「自分なりのイクメン」を目指していけると良いですね!