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【おしえる先生No.6】海外の大学で「教える」ことを楽しむ! 高苑科技大学(台湾) 佐藤健先生

【おしえる先生No.6】海外の大学で「教える」ことを楽しむ! 高苑科技大学(台湾) 佐藤健先生

プロフィール

お名前:佐藤健

ご記入日(西暦):2021年  11月  19日

校種(幼・保・小・中・高・大・その他):大学(台湾)

専門教科、種目:日本語

活動する場所:高苑科技大学(台湾)

勤務年数:25年

大学教員を目指したきっかけ(台湾)

大学生の就職がまだ超売り手市場と言われていた1989年に、日本の喧騒を離れてアメリカの田舎町で半年生活する経験を経て、当時、法学部に在籍していた自分の先輩たちが(法曹界とは全く関係のない)都市銀行、証券会社、商社などに就職していくのを見聞きするにつけ、自分が本当にやりたいことは何かと模索し始めました。その時に、辿り着いた答えが「教える」ことであったわけです。

教員として嬉しかったこと

海外で日本語を教える仕事をしているので、日本語が全く話せなかった学生が、本当に流暢に日本語を話すようになるのを見られたのも嬉しいことなのですが、25年間の教員生活を振り返ってみると、仕事からストレスを感じることなく、常に「教える」ことが楽しいという思いを持ち続けられたのが今は一番嬉しいことだと感じます。

教員として苦労したこと

教員として学生と接する中で、自分自身の人間としてのエゴや未熟さをさらけ出さずにはいられないという日々が長く続きました。何かを教えるという意味の教員としては、ずっと合格点であったかもしれませんが、人としては過去の自分を振り返るたびに(自分に必要な成長過程であったという意味で)後悔こそしていませんが、恥ずかしい思いを禁じ得ません。

失敗談

上でも述べましたが、自身の未熟さやエゴを多くの学生の前でさらけ出してしまったり、そういう嫌な自分を出してしまっていることに自身で気づきながらも、自分にブレーキをかけられないということが何度も、何度もありました。特に海外では一人の日本人が「日本人の代表」として見られがちなので、そういう意味でも反省させられます。

あなたの現在の活動

長年教えてきていたので、教え方や教材には今更新しい試みや工夫をすることなくやっていけたのですが、コロナ禍で授業がオンラインになったことを機に、紙で配布するプリントではなく、学生がスマホなどでも見られるカラフルなPDF教材や、これも学生がスマホでいつでもどこでも見られる自作のビデオ教材をメインとした授業に大きく方向転換できました。そのおかげで、四半世紀教え続けた日本語の教育にフレッシュな思いで取り組むことができています。

あなたがこれから目指すこと、実現したいこと

今までの貯金で、日本語教師としての「余生」を無事、無難に過ごすのではなく、過去の経験を自信としながらも、新しい教師像を作っていこうと思っています。それは、上で述べた教え方の方向転換だけではなく、長年苦労した人としての学生との接し方の点でも言えることです。

佐藤健先生の活動を、さらに知りたい方はこちら

ブログ『台湾で日本語を教える毎日』

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